豚の屠殺
Potong Babi(ボトンバビ)

バリ島では宗教行事が行われる時、豚肉や血を生贄とするためポトン・バビが行われる。

屠殺された豚はバビ・グリン(丸焼き)やサテ・バビ(豚肉の串焼き)等、余すところなく料理され神々に供物として捧げられると同時に、そこの家族の食料にも供される。

私も留学先の大学でのバリ文化の授業の実習でポトン・バビを経験したことがあるが、鋭利なナイフで豚の喉を一突きして殺す方法であった。その後その一頭を丸ごと丸太で串刺しにして火の上でゆっくりと回転させながら、4時間ほどかけてこんがりと焼き上げるのだが、焼けてきた肉をナイフで削り落とし食べると大変美味しい。

失敗談
丸焼きは上手い具合に成功したのだが、サテ・バビ(豚肉の串焼き)を作る時に、山の様に積み上げられた豚肉の細切れを前にして、私は焼き鳥屋よろしく渡された竹串に刺し続けた。

竹串が日本で使用するものより長いこともあって、一本の串に4つ5つと肉を刺し通し、数百本の串刺しが完成した時に長老がやって来て点検を受けたのだが、結果は全てやり直し。

何故? と訝っている私に長老が説明するには、竹串の長さや刻んだ肉の大小に関わらず、串に刺す肉の数は必ず3個としなければならないと言うのだ。

つまり串の一本一本がヒンズー教の三神(シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマ)に捧げるものであるため、必ず3つ、それ以上でもそれ以下でも駄目と言う事で、既に完成していた数百本は全て作り直しの羽目となった。

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